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2026年秋から冬 オイル価格の動向と供給の見通し トヨタも大幅値上げへ

今回のブログは2026910日時点で私が把握している情報に基づく個人的見解です。結論から言いますと秋から冬にかけて大幅な価格改定がある上に数量もより厳しくなりそうです。

 

 

この表は、2026年1月(中東紛争前)から8月までの鉱物油ベースオイルと、高性能オイルに使用されるグループⅢベースオイルの価格推移をまとめたものです。

鉱物油(GⅠ 150N)は1月比で約2倍、グループⅢ(4cSt)は約3倍に上昇しており、エンジンオイルの70~80%を占めるベースオイル価格がこれほど上がれば、オイル価格も高騰するのは仕方がないのではと思います。

鉱物油と比べてグループⅢの価格上昇がより大きいのは2つの理由があります。鉱物油価格は主に原油価格と為替価格で決まるため、中東紛争が始まってすぐに原油価格が高騰しましたが、その後戦争が終結するのではという期待から原油価格がさがりました。ただ9月現在また高騰しているため今後は再び上昇すると思われます。

グループⅢは国際市場価格で決まります。株価と同じように欲しい人がいれば大きく上がります。現在は世界のグループⅢの20~30%を生産していたカタールのグループⅢ工場が攻撃により停止しているため、世界中で取り合いとなり毎月のように高騰しています。この傾向は戦争終結後(ここが大切)、最低で1年、普通に考えて2年から最悪5年続くと思われます。

このグループⅢの取り合いは供給面にも大きな影響を与えており、元売りも含めた国内製油所は、グループⅢベースオイルの供給が前年よりカットされています。この状況が続くとよりオイルの供給がタイトとなりそうです。

おまけ

トヨタは10月から大幅な価格改定を予定しています。背景にはベースオイル価格の高騰があると見られます。改定幅が非常に大きいのは、複数回のベースオイル価格改定分をまとめて反映するためです。他の自動車メーカーも同様の傾向が見られます。

おまけ その2

グループⅢが不足すると、0W-16・0W-20・0W-30などの製造が困難になります。これは、0Wを製造するためには低温流動性の高いベースオイルが必要であり、グループⅢは粘度指数が高く、低温性能にも優れているためです。高粘度指数オイルを作るうえでもグループⅢは不可欠であり、その不足は高性能オイルの生産に直結します。

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