ちょっと遅めの新年の抱負! 昨年の振り返りも!
昨年を振り返りつつ今年の抱負を書いてみます。まずは昨年の弊社の動きです。
① 新規格ACEA2021がリリースされ弊社ではこれに合わせて「ACEA A3/B4 SP」を開発しました。A3/B4規格にさらにLSPI・チェーン摩耗・ターボデポジットテストを追加することでSP規格にも合格しています。通常の「ACEA A3/B4」より高性能です。
② PURE RACINGに10W60をラインアップしました。ACEA A3/B4に準拠した高粘度レーシングオイルです。ベースオイルはPAOPlus(PAOの高性能版)とAN(エステルの高性能版)だけで製造しています。
③オイル以外ではエンジン用添加剤で摩擦低減以外に極めて優れた極圧性能がある多層フラーレン構造の「T-BOOST」の市販をはじめました。(レースでは一昨年から使用)
このあたりが昨年の振り返りです。
さて今年の抱負ですがオイルでは2022年はAPIもACEAも規格変更はありません。今年はAPI規格に関しては次期規格で取り上げられる「新油の性能を使用油でも維持する性能」を、ACEA規格ではより高性能化に向けた情報収集と開発を進めて行きたいと思います。添加剤では多層フラーレン構造二硫化タングステンが一番力を発揮する極圧性能を生かしたギアオイル用添加剤(T-BOOSTのギアオイル版)の開発と販売の準備します。
昨年は石油元売り各社がベースオイルや添加剤不足により次々とオイル切れをするなかで多くの方に助けられなんとか問題なく製造販売が出来ました。長年お付き合い頂いている多くの仕入れ先・取引先様のお陰です。改めて感謝致します。
今年も省燃費よりエンジン保護重視でバランスがとれた高性能オイルを開発してまいります。本年もよろしくお願い致します。