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シングル50番 冬場にキックがつらい問題!

 

ハーレーのナックルやパン・ショベルにシングル50番を使うと利点がありますよ、と前に書きましたが、大問題が冬場の始動時です。ナックルやパンはセルがないし、ショベルもセルがないものが多いので、冬場にキックでエンジンをかけられるかということは大問題です。シングル50番は粘度指数が低いので寒冷時むちゃくちゃ硬くなりキックが重くなります。並大抵の脚力ではエンジンがかかりません。

そのため冬場は「シングル50番」から「シングル40番」や「シングル40番と50番を混ぜる」方がおられます。しかし本当にこれで大丈夫でしょうか?

私は粘度を下げるのではなくむしろ冬場はマルチグレードを使うことをお勧めします。
MIKADO T-BLEND OILなら「MA2/SL 20W-55」または「20W-55とシングル50番を半々」がお勧めです。その理由はキャブレター仕様の場合、冬場空気が冷え密度があがり混合気(燃調)が薄くなります。その結果燃焼温度があがることになります。夏場はアイドリング時にオーバーヒートしやすいですが冬場は逆に走行中にオーバーヒートや焼け付くことが多くなります。ここで粘度が大切となります。40番で粘度を下げるのではなく、マルチグレードを使用することで粘度を保ちながら始動を楽にすることが大切と思います。

シングルオイル使用の方はシール適合性(オイル漏れ)を気にされている方が多いと思いますが「T-BLEND MA2SL 20W55」はシール適合性にも配慮しておりヴィンテージでもシールに影響は出ませんのでご安心ください。

結論は冬場には「シングル50番」ではなく、「MA2/SL 20W-55」を活用した方が良いと思います!

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