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シール適合性(攻撃性)について その2 (超マニアックな話)

シール適合性について前回の続きです。オイルマニアブログならではの超マニアックな話です。前回も書きましたがシールは代表的な材質だけで3種類~5種類あり同じオイルでもその影響は異なります。
例としてあるSNPlusオイルは5種類あるシール材質の中で「ポリアクレート」と「ニトリル」は縮ませ、「シリコン」と「アクリル」は膨張させ「フロロカーボン」には影響を及ぼさないという動きをします。同じオイルが違う適合性(攻撃性)を示します。

これだけでも複雑ですがさらにシールへの影響は正確には ①体積変化(ボリュームチェンジ) ②硬化(ハードネス) ③引張強度(テンシルストレングス)があります。 

①体積変化とはシールの収縮・膨張で通常はこれを適合性と言っています ②硬化とはシールが硬くなりもろくなります。 ③引張強度とはシール強度が落ちてちぎれやすくなります。3つともそれぞれある限度内に納まることが要求されます。

PAOは…エステルは…と、ある程度の傾向は確かにあります。しかしシール適合性はそう簡単なものではありません。それでも製造に際してはシールへの適合性を考え、許される限度よりずっと少ない影響に納まるようにします。地味な研究と経験がそこにあります。

最後に超オイルマニア向けにシールのテストメソッドを書いておきます。①体積変化はASTM D471 ②硬化は ASTM D2240 ③引張強度はASTM D412 です。今回はほぼ誰も読まないんじゃなかと思うくらい超マニアックブログでした。

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