GPFについて ガソリン車のオイル選びに必要な知識! その3 GPFがついていない車は、より“強いオイル”を選べる!
今回は「GPFがついていない車は、どんなオイルを選べるのか?」 です。
結論から書くと、 GPFがついていない車は「エンジン摩耗に強いオイル」を選べます。その理由は 硫酸灰分(SA)・リンなどの制限が少ないからです。
では硫酸灰分やリン分が多いオイルにはどんなメリットがあるでしょうか?
1つ目のメリットはエンジンがきれいになることです。硫酸灰分が多いオイルは清浄剤(Caスルホネートなど)が多く入っています。清浄剤量が多いオイルは清浄作用が強く長く続きます。つまり「清浄剤が多い⇒汚れを多くとる⇒その結果硫酸灰分が多くでる」ということです。掃除をするとゴミが出るように、エンジンを掃除すると硫酸灰分がでます。(ちなみに私は掃除が苦手です…)
2つ目は耐摩耗剤です。耐摩耗剤の代表がZnDTPで、これが作用すると硫酸灰分となります。またリン(P)が含まれています。ZnDTPは非常に効果がある添加剤で具体的には ①ロッカーアームの接触部 ②高回転・高負荷のメタル部分 ③ピストンリングとシリンダー ④カム・タペット ⑤ターボ装置 などの摩耗をトライボフィルムと呼ばれる強い保護膜を形成して劇的に防ぎます。もしZnDTPが「0%」なら0.8%添加より摩耗は10倍になるとも言われています。さらに焼き付きやドライスタートにも効果があります。ただデメリットとしてZnDTPは燃焼するとリン酸化合物が発生し、それが触媒表面に付着して触媒の効果を落とすので、最適量があります。(もちろんわかって製造しています ^^; )
少し話が難しくなりましたが、簡単に言うとGPFが未装着なら、よりエンジンがきれいで摩耗が少なくなるオイルを使えます!では具体的にどの規格が最適でしょうか?
答えはACEA A3/B4 SP規格です。エンジン摩耗にたいして最強の規格です。A3/B4は欧州車向けのオイル規格ですが、エンジン保護性能が非常に強く、国産車やアメ車にも使用できる最強規格オイルです。
なおSP規格には硫酸灰分の規定がないので硫酸灰分量が多いものと少ないものがあります。オイルメーカーによりまちまちですので確認する必要があります。つまりSP規格オイルはエンジン摩耗に強いものも弱いものもあるということです。
今回はGPFがついていなければ(多くの車にはついてません)エンジン摩耗に非常に強いオイルを選べますよというオイル選びの1つの方法について書きました。
オイルを選ぶ際にはどの性能を大事にするかで最適なオイル規格は変わります。エンジン保護性能優先、省燃費性能優先、価格優先…いろいろな選びが方があります。エンジン保護性能で言えばACEA A3/B4規格は最強です!!
おまけ
もし省燃費優先オイルを選ぶなら ①使用できる中で最も低粘度オイルを選ぶこと(例 指定が0W16 0W20 5W30なら0W16) ②省燃費規格のGF-6やGF-7がついたオイル を選ぶことです(ただし摩耗はやや早めです)
もし価格優先で選ぶなら同じ規格でネットで検索してみてください (^^;
