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ACEA規格オイル API規格との違い 欧州車向けオイル

結論から言うとACEA規格は高級オイルです!!製造していて一番わかるのがACEA規格オイルは、API規格の約1.5倍も添加剤が必要と言うことです。さらにその添加剤もより高性能が必要です。例えば粘度指数向上剤(VII)はより剪断安定性が高いものを使用します。(高い材料がいっぱいの製造者泣かせのオイルです!)

欧州車はドイツのアウトバーンのように高速・長距離走行し、ピストンは高速走行時に高温で膨張した時にクリアランスが適正になるように設計されています。「クロスハッチ」と呼ばれるシリンダーのオイル付着量を増やす溝も深くオイル消費量が多くなります。その対策も考えられています。
ACEAは省燃費よりエンジン保護に力を入れています。高温・高回転時も強い油膜でエンジンを守ります(C3/A3/B4ではHTHS150℃が3.5以上)。エンジンの耐摩耗に必要なリン分や硫黄分も多めです。

では国産車にACEA規格使用は可能でしょうか?答えはYESです。ほとんどのACEAオイルにはSN規格もついています。T-BLEND ACEAにもSN規格が付いています。ただ「DL-1」指定車にはDPFマフラーの目詰まりがほんの少し多くなります。「DH-2」指定車には油膜強度が合わない場合があります。

ACEA規格オイルは高性能ですが価格が高目です。さらにディーラーでオイル交換するとビックリ価格です。しかし価格は高めでも高性能オイルなので欧州車にはACEAオイルをお勧めします。

なお弊社のACEAは「C3」規格で排気ガス後処理装置装着車対応です。乗用車ならガソリン車・ディーゼル車どちらも使用出来ます。

 

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