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次期規格SP-Plus GF-7の進行状況について 

現在API「SP GF-6」の次期規格である「SP-Plus」が進行中です。今回はその途中経過をお伝えします。新規格は2024年中にリリースされそうです。主な変更点を簡単に記載します。

 

①使用油のLSPI増加を防止

SP規格では新油のみ計測していたLSPIテスト(Seq.Ⅸ)を使用油にもします。つまり新油でLSPI回数が少なくても使用油では増加するためこの点を改善します。(CMですが弊社のSP規格は使用油でもLSPIは増加しません)

 

②NOACKテストの温度変更

DPFやGPFに悪影響を与えるオイル蒸発損失を数値化しているNOACKテストですがこれまで油温250℃で計測していたものを実用温度に近い150℃で計測します。

 

③低粘度オイル対応

GF-6では0W16までしかなかった粘度がGF-7では0W8や0W12といった超低粘度オイルも対応します。(個人的にはこのような超低粘度オイルはお勧めしません)

 

④現行テスト(シークエンス)の置き換え

シークエンスⅤHスラッジテストとシークエンスⅥE/F燃費テストが新テストに置き換わりそうです。これらのテストはそれぞれフォードとGMが現在開発中です。さらに燃費の改善が要求されそうです。これ以外も数値の変更などがありそうです。

 

新規格を作る時は、各自動車メーカーからの要求や世界的添加剤会社からの提案が出てどれを取り入れるか最後までせめぎあいが続きます。また以前のテスト結果と新テストの結果の整合性が取れるかどうか、テスト用エンジンやパーツの確保が出来るかなど多くの問題が出てきます。そのため今後、変更や遅れが出る可能性があります。

 

また詳細がわかり次第、順次新規格の情報をお伝えいたします。今回は超マニア向けのブログでした。

 

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