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OEM(相手先ブランド製造)とは? 

ネットでたまに「某オイルは某社が製造」という書き込みを見ます。マニアの皆さんにとっては楽しいネタと思います。「超有名な○○オイルは○○が製造」と言う書き込みに「残念!本当は関東の4社で製造です」とか1人で突っ込んでいます。

 OEMで有名なのは「純正オイル」です。これは石油元売り会社(一部は専業メーカー)が製造しています。ただネットで「○○社の純正は○△社が製造」と書いてあったりしますが自動車メーカーは通常2社以上で製造です。理由は1社納入だと価格や性能が比較できないためです。

 たまに「あのオイルはミカドさんが製造ですか?」って聞かれますが絶対お答えは出来ません。OEM製造共通の絶対ルールです。ということでお願いなので聞かないでください。

 さてマニアの方が良く間違われるのが同じ製造工場が作る同じ規格のオイルは同じ性能と思っている点です。「A社の高級オイルはB社製造だからB社のこのオイルと中身は同じだ」と書いてあったりしますがここは全く違います。OEM製造は相手先の要望に合った性能で製造します。だからこそ弊社ではベースオイルだけで13種類、パッケージ添加剤も10種類程度、粘度指数向上剤も添加剤も流動点降下剤も多くの種類を在庫しています。希望の性能通りに作るのが仕事です。

 

最後にオイルを製造する一番小さい釜は5000L=ドラムで25本です。この釜を最少ロットで使用しても1000L=5ドラムが最小ロットです。熱をかける本格的な製造が少量で不可能な理由はここにあります。

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