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ターボエンジンの軸受けとオイル セラミック軸受けはすごい!

現在のターボエンジンと1990年代までのターボエンジンでは大きく異なる点があります。それは軸受けです。

 以前は0W20をターボ車には絶対使用しませんでした。少なくとも30番以上が推奨でした。つまり30番以下のオイルでは軸受けが焼け付く可能性が高かったのです。それが今では0W20で全く大丈夫です。

 その理由は1984年にセラミック軸受けが商品化され、それ以降順次ターボ軸受けは鋼鉄製からセラミック軸受けに変わりました。耐熱温度が、鋼鉄製軸受けの180℃からセラミック軸受けでは800℃まで向上しさらに耐摩耗性も耐久性も向上し焼け付きが激減しました。さらに付け加えるとターボの水冷化も進みターボ装置の温度が下がりました。

 この2つの理由で現在0W20をターボ車に使用することが出来ます。

 ただいつすべてのターボ軸受けがセラミックになったかは知見がありません。そのため2000年以前のターボ車には0W30以上をお勧めします。もちろんターボ付きビンテージカーには30番か40番です。

私見としては2000年以降のターボ車は0W20で大丈夫ですが30番の方がよりエンジン各部の耐摩耗性がありかつ燃費は0.5%程度しか違わないため個人的には0W30(または5W30)をお勧めしています。

  最後にセラミック軸受けを世界初の商品化に成功したのは日本のジェイテクト(当時は光洋精工)です。小さな軸受けがエンジンに大きな影響を与え、オイルの使用粘度も変えた素晴らしい発明です。

 

超マニア向けおまけ セラミックの素材は窒化ケイ素が主流です。窒化ケイ素の粉末に焼結助剤などを混ぜ高圧と高温で焼成し、さらに焼成後微小な気泡を取り除く処理をしてやっと完成します。

 

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