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超低粘度オイルはおすすめしません! 私見です

今回のブログは完全に私の個人的見解です。潤滑油業界の見解ではありません。違う意見をお持ちの方もたくさんおられると思います。1つの意見と思って下さい。

私はメーカー指定オイル粘度が「0W8」「0W12」「0W16」であっても、「0W20」出来れば「0W30・5W30」の使用をおすすめします。
以下がその理由です。下の表はメーカー純正オイルの分析結果です。

特にH社0W8(容器には粘度不記載)はHTHSが1.9と私にはまるで崖から下をのぞいているような感じです。現在多くの知見ではHTHSが2.6を下回るとエンジン各部の摩耗が非常に大きいとされています。エンジンのためには出来ればHTHSが2.9以上欲しいです。ちなみに欧州車用ACEA規格ではHTHSが最低でも2.6以上あります。

またNOACKはオイル蒸発性の指数でこちらも出来れば10台前半以下が望ましいです。0W8では0W20と比較して約3倍も蒸発します。(NOACKテストはオイルを250℃で1時間熱してどれだけ蒸発するかで、通常走行3000Km程度を再現しています)
H社0W8はNOACK32%で、最初4L入れたオイルが2.7Lまで減ります!

もちろん「0W8」「0W12」「0W16」には省燃費性能という利点があります。しかし、チェーン、動弁、カムなどエンジン全体の摩耗を考えると出来れば「0W20」以上をお勧めします。エンジン性能をずっと保つことが一番のオイルの目的と思います。

 

※MIKADO OILでも「0W16」を製造していますがエンジン摩耗対策のためモリブデンを高濃度に配合しています。次期「T-BLEND SP 0W16」ではさらにモリブデンが高濃度配合です。省燃費とエンジン保護を両立するため出来るだけ対策はしていますがそれでもエンジン保護には「0W20」以上の高粘度オイルの方が有利です。

 

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