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2026年11月 冬のエンジンオイル供給と価格動向 グループⅢ不足と灯油需給

 

 

今回のブログは2026年11月1日時点で私が把握している情報に基づいています。個人的な見解も混ざります。

まず結論から言うと、2026年冬のエンジンオイル供給については今年春頃のような深刻な不足状態からはかなり改善しています。オイルの製造に必要なベースオイルですが、グループⅠやⅡの鉱物油はまだわりとゆとりがあります。ただグループⅢは依然としてタイトな状況が続いています。

グループⅢベースオイルは、特に0W-20、0W-30、0W-16などの低粘度高性能オイルに使用されています。0W-20や0W-30などの低粘度オイルは、一般的にはグループⅢベースオイルへの依存度が高く、グループⅠやⅡだけで製造することは容易ではありません。(もちろんPAOを使用すれば製造できますが非常に高くつきます)0W以外の5W20や5W30,10W30などは鉱物油または部分合成で製造しやすいため少し低温性能や蒸発性能が落ちますが代替できます。

供給面では販売店やユーザー側の在庫も徐々に回復しており、春先のようなパニック的な発注はなくなっています。ただ今後2027年まで見ると、グループⅢの不足はまだ続き、価格面も来年1月からさらに、ある程度改定が予想されます。それ以外の鉱物油はグループⅢよりは小幅な価格改定と予想します。

 

ここからは余談ですが、世界的に軽油が不足し高騰しています。さらに心配なのが灯油です。灯油は冬になってから急に作り始めるわけではなく、春から秋にかけて少しずつ在庫を積み上げ、冬に販売します。また一部は海外から灯油の形で輸入して冬に備えます。今年はその在庫積み増しが十分とは言えず、寒波が来た場合には需給が急激にひっ迫する可能性があります。

さらに言うと、灯油と沸点範囲が近い寒冷地用の3号軽油(-20℃程度まで使用可能)やジェット燃料などの需給にも影響が出る可能性があります。石油製品は連産品のため、軽油・灯油・ジェット燃料・ベースオイルなどの需給は互いに影響を受けます。そのため思わぬところに影響が次々と現れます。

 

まとめると、エンジンオイルの供給状況は春先と比較するとかなり改善しています。ただし高性能オイルに使用されるグループⅢベースオイルは依然としてタイトであり、価格上昇は今後も続くと考えています。

 

 

おまけ ベースオイルはこの5種類に分類されます。

 ①グループⅠ 鉱物油 精製があまりされていない  

 ②グループⅡ 鉱物油 グループⅠより精製がされている

 ③グループⅢ VHVI 通常合成油とよばれ、よく精製されている  

 ④グループⅣ PAO  小さい分子から合成して製造します

 ⑤グループⅤ ①~④以外のベースオイル。エステルやAN(アルキルナフタレン)などが代表です

注意点 グループⅠからⅣまでは順に高性能ですが、グループⅤは性能がバラバラです

 

 

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