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オイルフィルター その1 性能でエンジン寿命が変わる! 

 

結論:オイルフィルターの性能でエンジンの寿命は数倍伸びます!

オイルフィルターは私の専門外ですが、大切な部品のわりにあまり資料がないので分かる範囲で数回にわけて書いてみます。初回はどこまでオイル中のスラッジや、ほこり、金属粉などを取りのぞけるかという性能とエンジン寿命の関係です。下の表はゼネラルモータース社のテスト結果を基に弊社で日本語に直したものです。

 

 

横軸はどれだけ小さな粒子まで除去できるか、縦軸はエンジン寿命がどれだけ伸びるかです。たとえば45ミクロンまで除去するとフィルターなしの3倍寿命が伸び、10ミクロンまで除去出来れば8倍エンジン寿命が伸びます。

あまり資料がありませんが、通常のオイルフィルターの性能は40ミクロン程度のようです。高性能品で10~20ミクロン程度ではと思います。これを上記の表に当てはめると40ミクロンと比較して20ミクロンは1.6倍、10ミクロンでは2.4倍エンジンの寿命が伸びることになります。

問題はオイルフィルターの性能があまり公表されていない点です。フィルターか外箱のどこかに記載があればいいのですがほぼないと思います。個人的には「何ミクロンを何%除去できるか」の情報が欲しいです。オイルフィルター業界の方にぜひ改善を望みたいところです。ちなみに「高性能品」と書いてあるのが本当の高性能品ではありません。性能の数字を見ないと高性能かどうかは判断できません。

オイルフィルターの話は次回に続きます。お楽しみに!

 

 

超マニア向けおまけ 

グラフの下部に記載の「除去率98.7%」という数字は中途半端ですが、これはベータ値という指数があるためで98.7%はベータ値(β)で75です。覚えても何にも使えないミニ知識でした _(._.)_

 

 

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