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バイク ギアピッチングとオイル粘度 必要な粘度は?

ギアピッチングの例

バイクは1つのオイルで①エンジン②湿式クラッチ③ギア(ミッション)を潤滑します。今回はギアの歯が欠けるギアピッチングとオイル粘度の関係を考えます。

ギア=歯車は常時かみ合い表面に大きな力が繰り返しかかるためギアの表面が疲労破壊を起こして欠けます。これを「ピッチング」といいます。ピッチングを防止するには ①適切なオイル粘度 と②適切なオイル管理 がとても大切です。

では適切なオイル粘度はどのくらいでしょうか?実は某バイクメーカーがテストした結果があり、それによると4大バイクメーカーのギアに共通で、HTHS粘度が最低2.9程度必要です。わかりやすく通常の粘度で言うと10W40など40番以上のオイルではHTHS粘度が最低でも3.5程度あり問題はありません。逆に5W30や10W30など30番のオイルではHTHS粘度が2.9を切るものがあります。特にホンダは30番が指定のバイクが多くオイル選びが大切です。さらに新油の時だけでなく使用油(3000-5000Km走行後)でもHTHSが2.9必用なため粘度低下が早いオイルは危険です。

最後にいくら良いオイルでもオイル交換をきちんとしないと金属粉の混入などでピッチングだけでなく異常摩耗(アグレッシブ摩耗)が起きます。これが「適切なオイル管理」でオイル交換はエンジンやギアの健康寿命にとても大切です!!

 

おまけ

ちなみに宣伝になりますが T-BLEND MA2/SL 10W30はHTHS粘度が3.3で余裕でクリアです!

 

 

 

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