2026年5月15日中東情勢によるオイル供給不足と価格高騰について
2026年5月15日現在の私の個人的な見解です。私の知る範囲での情報をもとに書いているため、不正確な点がある可能性があります。その点をご理解の上お読みください!
全体の状況
供給に関してはDH-2の不足が続いています。最悪の場合代替えとしてCK-4が使用できるのではと思われますが硫酸灰分の量がことなるためDPFへの影響がわからないため不安がのこりお勧めできません。メーカー保証の点からも問題が残ります。この規格は日本の国内規格のため海外で製造されることがほぼないため輸入オイルで代替えすることが難しくより不足している状況です。ただし前年100%は製造できてるはずですので受注が落ち着けば供給が追い付くのではと思います。
乗用車用のDL-1もやや不足している感じです。こちらはACEA C3規格がほぼ同じですのでどうしても不足の場合は代替えが可能です。ただし厳密には少し違う点があるので完全に同じオイルではありません(DL-1も国内規格のため同じエンジンが海外に行くとC3が指定オイルとなります)
全体的にやや流通がタイトですが前年100%、またはそれ以上に製造はどの会社もしているため個人的な見通しですが数カ月で需要と供給は安定するのではと思います。昨年の米不足と同じ状況です。日本は海外と比べまだいろいろな面でましな状況です!
オイル価格の動向
オイル価格は、今後6月~7月にかけてさらに上がります。ベースオイルの価格が5月~7月にかけて大きく上がるためです。理由は、中東のグループⅢやGTLのベースオイル製造工場がすべて停止しているため買いが殺到して国際取引価格が高騰しているためです。毎月これまでにない経験のないペースで価格の改定があり苦慮している状況です。また添加剤もまだ上がる傾向です。ただ個人的には7月~10月が最高値の可能性があるとも見ています。これは大きなショックをうけて高騰している国際取引価格がある程度時間が経てば慣れてきてやや下がることがあるためです。ただこれは個人的観測で、今後の動向にも大きく左右されます。
製造の状況
最初に書きましたが現在多くの会社は前年並みの量までは製造可能な状況です。
①ベースオイル グループⅠ・Ⅱ・Ⅲとも価格は上がっていますが前年の数量までは購入が可能です
②添加剤 一部添加剤に納品遅れが出ていますが、基本的に前年の数量まで購入可能な状況です。
③ 容器
石油製品であるポリ容器が不足しています。納品が大きく遅れたり入らないものが出ているようです。またドラム缶も中を洗浄する石油系の溶剤不足やドラムの外観に使用する塗料の不足などで不足が目立ちます。
最後に
市場は混乱していますが、国内メーカーは安定供給に向けて最大限努力しています。必要な数量を適切にご注文いただければ、順次お届けできる体制は維持されています。皆様のご協力をよろしくお願いいたします。
おまけ
今回は特に日本国内規格であるDH-2とDL-1の不足が目立ちます。この規格が指定の車やエンジンは海外に出ると別の規格が指定になります。個人的には国内でしか使用できない規格よりも世界中で通用できる規格の指定がよりわかりやすく良いのではと思います。まさに個人的感想ですが…

