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「T-BLEND  SP規格オイル」 希望粘度の作り方

T-BLEND SP規格を混ぜた時の粘度

 

オイルマニアなら「もうちょっと高粘度にしたい」とか「30番と40番の間の35番くらいの粘度が欲しいなあ」と思う時がありませんか?

では「T-BLEND SP規格オイル」は高粘度オイルと低粘度オイルを混ぜて希望粘度を作ることは可能でしょうか?結論は可能です。上記の表を見て下さい。

「T-BLEND SP規格」は①DIパッケージ(基本添加剤) ②ベースオイルの種類 ③粘度指数向上剤の性能 が共通のため性能を落とさず混合可能です。

上記の性能が共通でないと混ぜた時性能が低下します。例えば②のベースオイルですがグループⅢ(VHVI)と鉱物油を混ぜると鉱物油に近い性能まで低下します。③の粘度指数向上剤も高性能と切れやすいのを混ぜると切れやすいところから切れてすぐに粘度低下します。例えるとプロ野球やJリーグに素人を混ぜると実力は素人に近づく感じです。

オイルを混ぜるときはこの点を注意すれば高性能のまま希望粘度にすることが可能です。

最後に2つを混ぜると単純に足して2で割ったより粘度は低くなります。

例をあげると「T-BLEND  SP 0W20 100℃粘度 8.0」と「5W40 100℃粘度13.6」を50%ずつ混ぜると「8.0+13.6÷2=10.8」ではなく正解は「10.31」です。そこそこ有名会社でも粘度計算を単純に計算して間違った数字を表示しています。(もしこれを見つけたらあなたは超オイルマニアです!)せっかく粘度を合わせるのならご注意下さい。

おまけ 混合粘度の計算は対数関数を使う面倒な計算です。T-BLEND オイルで希望粘度にするのに何%混ぜたらよいか不明の場合はHPよりお問合せ下さい。

 

 

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