ビンテージ(クラシック)ミニのオイルについて
結論から言うと「T-BLEND PREMIUM MA2/SL」がお勧めです。本来バイク用のオイルですがこれがミニに最適です。その理由をこれから書いていきます。
1959年から2000年まで生産され全世界で愛された(ビンテージ)ミニはご存知のようにエンジンの構造が独特です。エンジンとミッション・デフが上下に配置されていて①エンジンオイル と②ギアオイル(ATF)の役割を1つのオイルでしています。
通常のエンジンオイルを使用するとギアせん断により異常に早く粘度低下します。ギアの歯車の部分がオイル中で粘度を持たせる粘度指数向上剤などのポリマーをまるで包丁でガンガン切りきざむ感じでせん断します。本来ギアオイルにはこの厳しいせん断に耐える粘度指数向上剤を使用します。
実はバイクのエンジンも同じオイルでエンジンとミッションを潤滑しています。「T-BLEND PREMIUM MA2/SL」はこのギアせん断に耐えるようにエンジンオイル用では最高級のせん断安定性指数SSIが「0」という驚異的な粘度指数向上剤を使用しています。(エンジンではせん断が「0」でもギア部分ではせん断が起きますので粘度低下はしますがかなり少なめです)
さらにベースオイルもグループⅢ(VHVI)+ⅿPAO+ANと強靭で添加剤も通常より20%程度多めに配合しています。シールへの影響も対応済みです。
このような理由でビンテージミニには「T-BLEND PREMIUM MA2/SL」が最適です。
他社のミニ用オイルの粘度指数向上剤の性能を調べればそのオイルの実力が分かります。答えられるメーカーがあればですが…。
最後にオイル粘度は基本が10W40(ATFも)です。夏場やハードな走行をされる方は10W50、さらに高粘度なら20W50もあります。