2020年5月リリースのILSAC「GF-6」規格の続報です。このブログを先に見られた方は
4月11日の速報　「GF-6規格決定！!」からご覧ください。

2019年4月AOAPでの投票の結果ILSAC「GF-6」規格が採択され、それを受けて5月はBOIとVGRAの作業が進められていました。現在すでにほぼ決定し一部残っている部分についても6月中に決まることになりました。着実に規格化が進んでいます。
現在のBOIとVGRAの詳細な進行状況は下記の表をご覧下さい。

…と言われてもさすがのオイルマニアさんもほぼ全員が理解できないと思いますのでここで簡単に解説です。
新規格はまず要求性能（リミット）が決定されます。今回は2019年4月に決定で、次にBOIとVGRAのルールを決めなければいけません。

「BOI」とは「規格に合格したブレンド表」からどこまで変えられるというルールです。例えばベースオイルならGⅢ（VHVI）にPAOを入れる場合何％までは再テストをしなくても合格かというルールです。まあ音楽をどこまでアレンジしても原曲って言えるの？的なものでしょうか。

「VGRA」は、例えば低粘度の0W20で合格したら、より高粘度の0W30はテストなしでいいよってルールです。添加剤メーカーしか気にしないルールです。まあ自動車の免許あるなら原付はOKっていう感じでしょうか？

さすがのオイルマニアさんでもほぼ知らない業界用語でした。

2019年5月　BOI VGRA の進行状況