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ヴィンテージハーレー用 「シングル50番」と「20W50」の違い

 

ヴィンテージハーレーは「シングル50番」、ショベル以降のハーレーは「20W50」が指定粘度となっています。では「50番」と「20W50」の違いは何でしょうか。じつは高温時(油温100℃)はどちらも同じ50番の粘度です。

低温時・始動時は「50番」は「20W50」に比べ硬いです。「20W50」の「W」は「ウィンター」つまり冬という意味で寒くてもある程度の柔らかさを保ちます。高温時は同じ粘度でも冷えると硬さが違います。つまり「20W50」は低温時には「シングル50番」より柔らかくエンジンをかけやすく、かつ高温時には「50番」と同じ粘度があります。

ではヴィンテージバイクで「50番」が指定オイルのハーレーに「20W50」を入れるとどうなるのでしょうか。実はショベルより前のハーレーが「シングル50番」が指定になっている理由はそのころはマルチグレードがなかったからでもしあれば「20W50」が指定になっていたのではと思います。

「シングル50番」をずっと入れている人はこちらの方が低温でねばいのでオイルの付着性が強くエンジン内の各パーツを保護すると思われていますが、走行後エンジンを止めた時はオイルが温まっているのでどちらも同じようにオイルパンに落ちます。
ただ思いっきり全体重をかけてキックする楽しみを取っておきたいマニアさんにはシングルオイルがお勧めです。

あと余談ですがミカド「T-BLEND MA2/SL 50番」は冷たい時は振ってもあまり動かないぐらいねばいので思い切りキックしないとエンジンがかからないですよ。マニアには「根性あるオイル」と言われています。体重が軽い人には厳しいかも…

結論としてはヴィンテージバイクにもマルチグレードの「20W50」はお勧めです。楽ですよ。ただあとは好みですね。

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