ベースオイルの性能の違い 鉱物油・合成油・PAO・エステル 簡単に!
ベースオイルはどれが高性能で、どうちがうのでしょうか?今回はわかりやすく書きます!
ベースオイルはこの5種類に分類されます。
①グループⅠ 鉱物油 精製があまりされていない
②グループⅡ 鉱物油 グループⅠより精製がされている
③グループⅢ VHVI 通常合成油とよばれ、よく精製されている
④グループⅣ PAO 小さい分子から合成して製造しています
⑤グループⅤ ①~④以外のすべてのベースオイル エステルが代表で性能に差がある
の5つです。
性能的には①⇒②⇒③⇒④と高性能になります。①から④になるにつれてオイルの粒子がそろってきます。
ここで大切なのが⑤が一番性能が良いのではないことです。グループⅤは「その他ベースオイル」で、エステルが代表ですが、エステルは種類が多くベースオイルとして高性能から使い物にならないものまで非常に性能差があります。
鉱物油は「大人から子供まで混ざりマラソン」をする感じです。子供と老人がすぐにバテバテになる感じです(私もです…)。オイルでは、油温があがると小さな粒子が蒸発し、大きな粒子は固まってスラッジとなります。一例をあげると蒸発した小さな粒子がDPFやGPFなどの触媒をすぐに詰まらせます。
これが ③VHVIや ④PAOではマラソンなら「屈強な男性が力強く走しる」感じです。(写真ではちょっと怖いですが…)つまりオイルの粒子がそろうためオイルの性能があがります。
結論としては、鉱物油より、グループⅢ VHVIが、そしてPAOはさらに優れています。エステルはさまざまで一概に評価はできません。
今回はベースオイルについて非常に簡単に書きましたが、実際はもっともっと複雑です。例えばグループⅢにも、PAOにも、エステルにも種類があります。また機会を見て詳しく書きます。
余談です(^^; 今回初めてAIで画像を作ってみました!数分で出来上がりますがなにかちょっと変です(^^;
おまけ
鉱物油にも良いところがあります。それは添加剤などの相溶性(とけやすさ)が良いことです。これは簡単なことで、マラソンの写真で上の写真に美女が混じってもあまり目立ちませんが、下の写真に美女が混じるとすぐにわかります!これが相溶性でとけこみやすさです。特にPAOに添加剤を大量に安定して溶かし込むのはなかなか難しいことです!(私なら美女は大歓迎ですが…)
おまけ2
ベースオイルの「Ⅰ」「Ⅱ」「Ⅲ」…はローマ数字でそれぞれ「グループ ワン」「グループ ツー」「グループ スリー」…と呼びます。