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エンジンは生き延びる! 明るい未来が見えてきた! その2

昨年までのEV・電動化へ何が何でも突き進むという流れがついに変わりつつあります!今回はその2回目です。

地球温暖化の原因と言われるCO2の排出量をいかに少なくするかが問題です。EV(電気自動車)は走行時にCO2を排出しません。これだけ聞くと「素晴らしい!」となりそうですが、実は大きな問題点があります。

1つは誰でもわかりますが「じゃあその電気は何で作っているの?」という点です。ちなみに日本では現在76%が火力発電で、世界では60%が火力(石油石炭)で、これと別に天然ガスでの発電が25%あります。

2つめが新しい視点ですが、自動車の製造時に排出されるCO2はどうなのかという点です。実はEV車はエンジン車と比較して製造時のCO2排出が2倍多いです。さらに電気を製造する時点でCO2を排出しています。つまり車の製造から廃車(15万km後)までで考えるとガソリン車でCO2の総排出量が34トン、EV車は28トンと18%程度の差しかありません。電池の廃棄にかかる手間までみるとさらに差が少なくなる可能性もあります。

3つめは、どちらにしろ100%電気自動車にするだけの電池は現在製造できません。現在のリチウム、コバルト、ニッケル、マンガンの全採掘量を電池に使用しても総需要の24%しか製造出来ません。

まとめるとEV車とエンジン車でCO2量の差は思うほど大きくなく、今後の技術開発で、e-燃料と呼ばれる水素・アンモニア・バイオ燃料などが普及するとエンジン車が優位に立つ可能性もあります。さらにいうと現在技術ではハイブリッド車が一番バランスが取れているようです。これから新燃料の開発とそれに対応するオイルの開発が進むと思います。

 

最後に

EV車もエンジン車もこれからさらに技術の進化が進みます。「どちらか」でなく「どちらも大切な技術」だと思います。今回は受け売りが多いですが次回は私の視点で今の問題点を書いてみたいと思います。お楽しみに!

 

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