2025年秋 オイルの展望 私見です!
オイル業界では1年を3ケ月毎に4つに区切ります。今回は2025年4Q(クォーター)、10月~12月の動向です。結論から言いますと2025年第3Qの動向から大きな動きはありません。
ベースオイル
供給面は特に問題はありません。価格面ですが高級オイル用のグループⅢはしばらく安定しており、第4Qもほぼ同じか為替の関係でほんの少し上がる程度です。
添加剤(オイル製造に使用するDIパッケージなど)
添加剤ですが供給面での問題はありません。トランプ大統領の貿易関税政策の影響での価格改定の可能性がありますが現状未定です。
オイル価格の動向
ベールオイルや添加剤が落ち着ているので基本的にはオイル価格も落ち着ています。ただ容器代や包装材料、人件費、設備費用などは今も上昇しています。この部分はそれぞれの会社の判断で価格転嫁される場面もあると思います。
輸入オイルの動向
最近、中国製オイルの輸入が増えている感じです。某中古車大手チェーン店も国産から中国製に切り替わっているようです。問題は中国製オイルが容器だけかえてメードインジャパンとして、国内販売や輸出されている可能性が高いことです。これは「国産オイル」の定義がないためで、コメで言えば中国産のコメを輸入して袋だけ詰め替えて国産米として販売や輸出するようなものです!!(これは違法)
SQ GF-7規格の動向について
API・SQ GF-7規格が4月からリリースされましたがあまり普及していません(弊社も試作中)。その理由ですが自動車会社各社が純正オイルとして採用していないことが大きいようで、これを製造する元売りも同じく遅れています。性能的にSP規格で十分という判断と3年後にさらに新規格GF-8に切り替わる予定のためそこを見据えている感じですが、SP GF-6の廃止が来年秋にせまっているため、さすがに純正オイルが未承認になるのは困るため来年夏位までに出るのではと思います。石油元売りは、C社が先行して秋から冬と聞きましたがまだ発表はありません。残りのE社やI社は動きは遅く、来年になると思われます。
最後に今回のブログは私の私見です!あくまでも個人の意見ですm(__)m