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2022年11月  2023年前半のオイル価格と供給の動向予測

今回の内容はあくまでも私個人の見解です。

2021年から2022年末にかけては値上がりが止まらない2年間でしたが2023年前半はどうなるでしょうか?

オイル価格は①ベースオイル(特にグループⅢ) ②添加剤 ③容器 の3つの価格動向が大きな要素です。実は為替の影響も大ですがこれは全く不明ですので省きます。

 

グループⅢベースオイル

2023年1月から春にかけて「原油価格と為替」に関係なく数十円/L程度上がります。理由は世界で最安値になっているためです。具体的には2022年10月価格で比較すると日本は100、アジアは113、欧州は144、北米は179です。つまり日本以外で売る方がより利益が出ます。業界裏話ですが日本では、海外の2社がグループⅢのシェアを握っておりそのうちA社は安定供給中ですが、B社はやや不足気味です。安い日本向けを減らし高く買ってくれる他国に販売しているようです。来年1月以降、最低でもアジア価格に合わせるための価格改定が行われます。買う側としてはうれしくないですが安定供給のため必要です。これが2023年1月から春に価格が大きくあがる要因です。

 

添加剤

ここでいう添加剤とはエンジンオイルを製造するための通称DIパッケージと呼ばれる添加剤のことです。添加剤は世界中で不足しています。業界裏話ですが大手元売りでさえ添加剤(ベースオイルも)が不足してオイル製造に苦しんでいるようです。添加剤を製造している世界4大メーカーの中でも供給力に差が出ていてかなり安定している会社から不足が続く会社まであるようです。価格動向ですが実は2021年1月から2022年11月までの間に添加剤会社より約7-8回程度(4大メーカーにより異なる)値上げの通知が来ていて、2023年前半も値上げ通知が出る可能性が高いです。4大メーカーにより価格改定時期と幅が異なるためもう非常に複雑です。

 

容器

特にドラム缶など金属容器は年に3回程度は上がっています。今後も上がる可能性が高いですが見通しは不明です。リサイクルドラムも不足気味でこのための納品遅れも一部であるようです。

 

まとめ

コロナだけでも不安定なところにウクライナ情勢がからみこの2つが終息しない限り価格と供給の安定はない感じです。最近は特にウクライナ情勢が問題です。2023年前半も残念ながら価格の上昇は続きそうです。供給もかなり落ち着いてきていますがまだ少し不安が残っています。

2023年前半もオイル価格は上がる傾向のため出来れば早めにお求め頂く方がお得だと思います。

 

おまけのうわさ話 

アメリカなどがロシア向けの添加剤を禁輸しているため、ロシアが中国製添加剤を爆買しているようです。ここでも奪い合いと価格高騰が起きているようです。

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