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固体潤滑剤とは その7  「無機多層フラーレン二硫化タングステン(IF-WS2)」 ②その効果とは

 最先端技術「無機多層フラーレン構造二硫化タングステン」の続編です。個人的には究極の摩擦・摩耗低減剤と思います。現在主に原子力発電所や大型発電機、人工衛星・航空機、大型産業機械、軍需などで使用されています。どれも性能低下や故障が絶対許されない場所です。

以下「無機多層フラーレン構造二硫化タングステン」を「IF-WS2」と書きます。前回のブログで書きましたが「IF-WS2」は球状(フラーレン構造)になったタングステンが十数層も同心円状に重なっています。たまねぎのような構造です。

 IF-WS2」は金属と金属の間で圧力に応じて4種類の働きをします。

①圧力が0.6GPa以下の軽い接触の場合は「IF-WS2」はベアリングのように回転し摩耗低減 ②1GPaでは柔らかいボールが押されてまたもどるようにクッション効果 ③1.2GPa以上の超高圧では同心円状の層がはがれ金属同士の接触防止しさらにはがれた層はWS2の層として摩擦低減効果 と3種類の効果があります。ちなみに1GPa 1ミリ平方に約100kgの力がかかる状態です。

さらに「IF-WS2」はナノ粒子が金属表面の微細な傷や凹凸を埋めて滑らかにします。つまりこれまでのモリブデンなどの固体潤滑剤での「横滑り」効果と全く異なります。

写真は1.2GPa以上での摩擦低減状況です

 まとめると「IF-WS2」の利点は①フラーレン構造による摩擦低減・耐摩耗+極圧性能 ②摩擦減少によるエンジンの発熱減少(冷却効果) ③非常に優れた耐荷重性能 ③超低温から超高温の450℃まで焼き付き防止効果がある(モリブデンは350℃まで) ④スラッジの発生が少ない ⑤100%化学合成で高品質でばらつきがない などがあります。

欠点としては①生産量が少なく非常に高価 ②入手が困難 ②色が真っ黒のため通常の生産ラインが使用出来ない という点があります。

大きな利点がありますが、非常に高価なのと入手困難なため世界でもオイルに使用される例はごく少ないですが、究極の添加剤と言えます。私見ですが今後これ以上の高性能な添加剤が開発されることはないと思われます。(周期表を見ればわかります)究極の性能と言えると思います。

 

おまけ MIKADO-OILでは昨年夏から「IF-WS2」をオイルに入れて実車テスト中です。本来なら企業秘密ですがオイルマニアの皆様ならきっと気になると思い特別にお伝えしました。ちなみに日本初輸入で地球の裏側から航空便で来たとても高価な添加剤です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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