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ミッションオイル(ギヤオイル)の問題点 その3 「シフトが入りづらい」などの問題

表は一例ですがどのギヤオイルでも同じように粘度低下します

 

現在は、以前と比べてミッションオイルの量が少なくなっているため、油温が上がりやすくなっています。その結果、走行会や山道、峠、スポーツ走行などの高負荷時に、シフトが重い・入りづらい・ギヤ鳴きといったさまざまなトラブルが発生します。

簡単に書くと、ハードな走行(油量も少ない) → 油温上昇 → シンクロ機能低下 → シフト不良・異音 という流れになります。これをより詳しく書いていきます。

まず油温が120℃位まで上がると油膜が薄くなり、シンクロが本来の働きを維持できなくなります。シンクロはギヤの回転数とシャフトの回転数を合わせるための“摩擦装置”ですが、油温が高くなると摩擦力が落ちて回転数を合わせづらくなります。その結果、「シフトが重い」「入りづらい」「ガリッと異音がする」といった症状が出ます。

さらに油温がざっくり130℃くらいまで上がると、「シフトが入らない」ことがあります。ミッションオイルの粘度が極端に低下し、シンクロの摩擦力がほぼ失われて回転数を合わせられないため、ギヤの歯が噛み合う角度に到達せず、スリーブが弾かれて物理的にギヤが入らない現象が起きます。

このような過酷な状態が続くと、油温が下がっても不調が残ることがあります。高温でシンクロが焼けると、摩擦材の変形や摩耗、ギヤ歯面のマイクロピッチングが発生し、冷えても元には戻りません。そのため、油温が低くてもシフトが重い、ギヤ鳴き、低速ギヤの入りが悪いといった症状が起きます。これは摩擦材やギヤ歯面が荒れることが原因で、こうなるともうオイルでは改善できません。つまりこうなる前に対策が必要です。

 

次回はその対策について書く予定です。

 

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