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ギアオイル GL-4とGL-5は兼用が可能? 

昔、友人の車で、一速とバックを間違えてめちゃ焦りました!

 

最近お問い合わせが多いので書いてみます。結論からいうと公式にはGL-4とGL-5は兼用できません。ただ現実には添加剤の種類をうまく配合すれば兼用できるギアオイルも製造できます。この点も説明します。

 

ギアオイルは、ギア同士が強い力で噛み合う際に歯面を守るため、硫黄系極圧剤が大量に使用されます。この極圧剤の量が増えるほど、より高い荷重に耐えられるようになります。

この極圧性能の規格が GL-4 と GL-5 で、GL-5の方が主にデフ用でより高い極圧性能があります。オイル製造面からは、極圧剤を大量に含んだパッケージ添加剤をベールオイルに3~4%入れるとGL-4に、6.5~8%入れるとGL-5が製造できます。(一例)

つまりGL-5はGL-4の約2倍の硫黄系極圧剤が添加されているため、極圧性能は非常に良いのですが、反面ミッションの黄銅製シンクロ装置など銅系のパーツを腐食させます。そのためGL-4が指定のミッションなどには、GL-5は使用しない方がよいというのが公式見解です。

 

ここからは公式見解をはなれて実際の製造面から書きます。実は極圧剤の種類と配合を工夫するとGL-5でもGL-4に使用できるオイルの製造は可能です。弊社のGL-5ギアオイルはこの方法で製造しています。具体的には極圧剤中の硫黄分を2/3程度まで減少したうえで、他の極圧添加剤で補うことで、十分な極圧性能がありながら銅腐食が少ないGL-5が製造できます。

このような製法で製造したギアオイルは兼用が可能です。ただし他社のオイルは配合がわからないので公式にはあくまでも兼用できませんとなります。

 

まとめると、公式にはGL-4とGL-5は銅腐食の関係で兼用できませんが、添加剤の種類や配合を変えることで兼用できるギアオイルの製造は可能です。

 

次回は最近のマニュアルミッション車の問題点について書く予定です。お楽しみに!!

 

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