2025年12月から3月 オイルの価格や規格の展望 私見
2025年12月から2026年3月位までのオイルの価格や規格の動向についての展望です。あくまでも私見です。
ベースオイルの動向
供給面の問題はありませんが、価格は為替が1ドル=約145円から155円へと円安になっているため2026年1月から値上がりします。
為替レートが1ドル=145円から155円に上がると、同じ1ドルの商品を買うのに必要な円が増えます。つまり、145円で買えていたものが155円必要になり、円で見ると約7%値上がりしたことになります。」
この為替の影響で石油元売りが販売する鉱物油ベースオイルも、高性能オイルに使用するグループⅢ(VHVI)ベースオイルも、1月から価格改定があります。値上がり幅は油種により異なりますが10円/L弱程度の予想です。
オイル製品価格の動向
ベースオイルや添加剤だけでなく容器代・輸送コスト・人件費も上昇が続いているため基本的に上がる方向です。元売りでも某社が1月から一部製品のコストUPによる価格改定を打ち出しています。ただ価格は最終的には各社の判断ですので原材料や製造コストUPを価格に転嫁するかどうかは会社ごとの判断となります。弊社も我慢する予定です…
ちなみに今話題のガソリンの暫定税率が廃止されるとガソリン価格は下がりますがオイルには無関係です。(残念…)
輸入オイルの動向
相変わらず輸入オイルは多いです。中国製オイルは関税の関係によりシンガポール経由で輸入されています。中国から直接輸入すると高い関税がかかりますがシンガポールからだとほぼ「0」です。このオイルに日本語のラベルを貼り出荷されるともうお手上げです。
SQ GF-7規格の動向
API・SQ GF-7規格ですが、GF-6と比較して燃費性能・低温流動性・LSPI防止性能がやや改善された規格です。この規格は2026年春あたりから多くの会社から販売開始されそうな感じです。代表的ブランドであるモービル1も4月位から変わるようです。(一部油種により異なります)ちなみに新規格に切り換えるのは大変な作業で原材料の在庫や、製品在庫、容器、場合によっては流通在庫まで考える必要があります。
さらに次のGF-8規格の開発開始が10月にAOAPで決定されておりGF-8は2028年7~9月にリリース予定です。(変更の可能あり)
SQ規格はSP規格と比較して少し高性能になった程度で、しかも2年~3年後にはさらに新規格になることが予定されているため切り替えの判断が難しいところです。GF-8規格の性能などの詳細は別ブログで書く予定です。
API登録費用の動向
APIの登録費用がまた値上がりして年間6300ドル(約100万円)になります。オイルをテストするわけでもなく、単にネットでデータを送り登録してもらうだけで年間100万円は高すぎな気がします…。
最後に今回のブログは私の私見です!あくまでも個人の意見ですm(__)m

