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VW50800/50900規格とは その2 実力低下? 2025年情報

前回の「VW50800/50900規格とは」の続きで最新情報です。前回は2018年当初の情報、今回は2025年現在の情報です。

前回の記事は2018年にこの規格が出来た時、弊社で製造を検討した際の資料をもとに書きました。今回はその後調べた現状を書きます。以前と比べてベースオイルが変わりコストダウンした半面性能ダウンしているようです。

現在はグループⅢメインでPAOは20%添加で製造できるため以前よりコストがかなり下がりますが性能はその分、落ちます。ただそれでもVW50800/50900規格はかなり高性能オイルです。

VW50800/50900の特徴は下記のようになります。

  • PAO 20%配合
  • 規格ではACEA C5規格
  • 省燃費性能がある
  • LSPI防止性能
  • 清浄性に優れる
  • ロングライフ性能
  • バイオ燃料対応
  • NOACK性能に優れる
  • 他の規格オイルと誤用しないための着色(ブルー/グリーン)

 

VW50800/50900の代替えとしては、ACEA C5/C6 0W20が適合です。

VW50800/50900は高性能オイルですが、入手が割と難しく、価格も高いオイルです。ACEA C5/C6 0W20で早めのオイル交換をするという方法もあります。

 

おまけ

VW50800/50900は弊社でも製造が可能です。なぜ可能かというとフォーミュレーション(ブレンド)があるからです。これを見るとオイルの性能がわかります。この規格はベースオイルが高性能で、NOACK(オイルの蒸発量)が少なく、また超高性能粘度指数向上剤を使用し粘度低下が少ないオイルです。自慢すると弊社のC5/C6も同じ粘度指数向上剤を使用して製造しています。

VW50800/50900はACEA C5/C6 0W20の1ランク高性能版とう感じです。価格は3ランクぐらい高めですが…(^^;) 

ただC5相当のためタイミングチェーン摩耗対策ではC6が優れると思います。ここは泣き所かも…

 

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