レーシングオイルについて その1 市販レーシングオイルとは?
2025年4月から新しいレーシングオイル「T-BLEND PURE RACING Plus」をリリースします。今回はレーシングオイルについて書いてみます。
いわゆるレーシングオイルには「レースしか使用出来ないオイル」と、「レースにも使用できるオイル」があります。当然ながら前者は市販されていません。市販されているのはレースにも、街乗りにも使用できるオイルです。
違いですがレースでは ①低温性能 ②清浄分散性能 ③防錆性能 など不要な性能がいくつかあります。エンジンが冷えた状態からスタートするレースはないし、エンジンの汚れや錆を気にするレースもないためです。逆に街乗りにはこれが入っていないと燃費も悪く、エンジンがドロドロになり、あちこち錆びます。そのため弊社のレーシングオイルにも他社の市販レーシングオイルにも市販レーシングオイルには入っています。ここが違いです。
ではレーシングオイルの特徴はなにでしょうか?
レースには潤滑性能、密封性能、冷却性能、消泡性能、応力分散性能などが大切で、これらをいかにハイレベルでクリアしていくかが難しい点です。ただコスト面に関してはあまり気にしなくて良いので、高価ですが効果があるベースオイルと添加剤が使用できます。
特に大切なのはベースオイルです。「ベースオイルは体力」で、「添加剤は技術」です。どちらも大切ですが個人的にはベースオイルで決まると考えます。技術はすごいが体力がない大谷翔平選手なんて困りますよね…(それにしても大谷選手の身体は毎年大きくなっている気がします!)
次回はベースオイルについて書く予定です。お楽しみに…!