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NOACKとは その3  NOACKが悪いとどうなるか?

NOACK(ノアック)テストは「オイルの蒸発損失質量」を計測するテストです。NOACKの数値が悪いとどんな影響が出るでしょうか?

 

NOACKが悪いと ①オイルの減りが早くなる ②オイルの成分がDPFやGPFと呼ばれる触媒を詰まらせる ③オイルの軽い成分が蒸発し重い成分が残り燃費の悪化、摩耗の増加 ④大気汚染物質の排出で環境へ負担 などがおきます。

①ですがNOACKは蒸発量ですので当然、オイル減りが早くなります 

②ですがDPF詰まりの原因の25%は未燃焼オイルで、蒸発したオイル分がDPF・GPFをを詰まらせます。

③オイルの重い成分が残るとエンジン内の抵抗が増え燃費が落ち、さらにオイルの性能全体が落ちます。

④蒸発したオイル分は大気に放出され環境汚染をおこします

ではオイルを選ぶ際はどのようにすれば良いでしょうか。NOACKの数値はオイル毎に異なり非公開が多いですが、簡単にいうとベースオイルが重要で ①合成油 ②グループⅡ鉱物油 ③グループⅠ鉱物油 となります。出来るだけ合成油を使用することが一番簡単な方法です。

 

ちなみにSP GF-6規格ではNOACKは15%以下と定められていますのでこの規格に合格しているオイルのNOACKは15%以下です。下記の図でもNOACKが15%までのオイルをスタンダードな性能としておりそれ以上を悪い性能としています。

 

PQIA米国石油品質保証協会資料より引用

 

最後にNOACKはオイルの性能の一面です。NOACKがよければすべていいわけではありません。あくまでも多くの性能の1つです!

 

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