API規格に登録されているオイルの半分は不合格?
今日は3月29日で年度末です。実はAPI登録には年間5500ドル(約82万円)が必要で3月末に有効期間が切れます。つまり3月末までにアメリカのAPIに申請書をつけて送金する必要があり、遅れると1000ドル(約15万円)の罰金なので3月に送金したのでドキドキでした。(OEM先から依頼分です)
API規格は「SP」「SN」などの規格で、基準を満たしAPIに書面で登録すると容器にドーナツマークやスターバーストマークなどのマークを付けることができます。
問題はAPIに登録されたオイルがきちんと規格を満たしているかですが、APIの下部機関AMAPが昨年市販されている1000ブランドのオイルを調査した結果46%が不合格という報告が出ています!(以前も30%程度は不合格だと聞いています)
その原因は ①粘度の不一致 ②登録時と違う添加剤の使用 ③NOACKの問題 ④ベンチテストの不一致 ⑤事務処理の問題 ⑥ライセンス偽造・未登録へのマーク使用 などさまざまです。ただこれはAPIの厳しい登録基準を満たしていないということで性能不足でエンジンが壊れるから使用しないでくださいという話ではありません。
API登録オイルは1つの参考基準になりますがより高性能にすると基準をはずれることもあり登録オイルがベストというわけではありません。最低レベルを保証しているという程度でお考え下さい。