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LSPIの謎! まわりで見たことないのはなぜ?  日本ならではの…

LSPIで破壊されたピストン

今日はLSPIの謎です。あなたのまわりでLSPIでエンジンが壊れたって話を聞いたことありますか?今回はこの謎を追いかけます。「LSPIって何?」という方は2019年3月6日のブログ「LSPIとSNPlus」を見てください。

昨年大騒ぎして「SNPlus規格」を制定したのは「LSPI対策」のためです。フォードを中心とした自動車メーカーがゴリ押しして制定しました。それは欧米でLSPIにより直噴・直噴ターボがかなりダメージを受けていたからです。もちろん日本でも、新車の3分の1が直噴・直噴ターボなので大問題となりそうですが、日本では「LSPIでエンジンが壊れた!」って話はまず聞いたことがありません。
では海外で大問題のLSPIがなぜ日本で起きていないのでしょうか。「さすが日本車、性能が違う!」と言いたいところですが残念ながら違います。

欧米と違うのは ①日本ではオイルにモリブデン使用が多く、これが実はLSPIを減少させています ②LSPIが起きかけるとノックセンサーが働き点火時期を遅らせLSPIを防止しています(リタードする)の2点です。
日本ではオイルの性能が良くLSPIの起きる回数が少ないうえ起きてもセンサーでガードされているからです。ここでオイルマニアから「センサーは欧米車にもあるのでは?」という鋭い指摘が出ると思います。その通りですがここからが問題です。

日本ではどんどん、ノックセンサーが働き、点火時期を遅らせ防いでいますが、その結果燃費はガタ落ちします。「カタログ燃費」と「実燃費」の差の原因の一つがこれです。逆に言うとLSPIが起きにくい「SNPlus」オイルは燃費も伸ばします。

海外では実走行時にセンサーで燃費が落ちるのがわかっていてカタログ燃費を出すのは「燃費の偽装行為」として取り締まられます。数年前ドイツ車などで起きた排ガス偽装事件と同じ構図です。そのためセンサーの設定が制限されます。日本ではオイルの性能が良いのと、ノックセンサーが働きLSPIが起きにくいためあまり問題となっていません。ただじつは燃費が落ちています。 

最後に宣伝です。「T-BLEND SNPlus」はLSPI自体の発生がほぼ「0」です。チェーン摩耗も少なくこれが一番いい解決方法です!

 

☆へビーなオイルマニアさんへのおまけ☆
LSPIの大きな原因がCa分(カルシウムスルホネート・清浄分散剤の主成分)です。実はオイル中のCa分を半分に減らせばLSPIはかなり抑えられます。ところがCaを半分にすると当然、清浄分散作用が足りずエンジンがあっという間にドロドロになります。これで失敗したメーカーを私は複数知っています…。
Caに変えてどのタイプの清浄分散剤を入れるかが今回のSNPlusの決め手でした。結論はMg系の採用です。これでLSPIを抑え清浄分散作用も保つことが出来ます。1つの性能だけを解決してもダメという一例ですね。

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